万博のシンボル「太陽の塔」。
長らく非公開となっていた
塔内部が、2018年3月18日、
実に48年ぶりに公開されました。
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今回は、そんな
太陽の塔をテーマに、
いつまで予約ができるか、
観覧料金や、
公開までの足取りなど、
以下のトピックでご紹介します。
太陽の塔は、
強烈なインパクトを放つ
万博公園のシンボル。
1970年に開催された
アジア初の万国博覧会
「日本万国博覧会(大阪万博)」
のテーマ館の一部として、
芸術家の岡本太郎さんによって
制作されました。
当時公開されていた
太陽の塔の内部は、
このような構造になっていました。
出典:https://travel-noted.jp/posts/16735
中は空洞になり、
展示の一部として利用されていた
太陽の塔も、
万博閉幕後は非公開に。
老朽化が進み、
塔の内部に作られていた
巨大なオブジェも、
大半が損壊して失われていました。
そんな年月を経た
太陽の塔の
復元前の様子を捉えた
画像がこちら↓
岡本太郎さんが
太陽の塔にこめた
強烈なメッセージ。
浮かれて
未来を賛美するのではなく、
地に足をつけて
自らのルーツを見つめ直すよう促す
太陽の塔は、
万博の歴史を振り返っても
唯一の異物だ
とまで表現されています。
さて、
長らく非公開にされていた
太陽の塔に、転機が訪れたのは、
2011年のこと。
実は、この年は、
太陽の塔の制作者である
岡本太郎さんの
生誕100年の節目にあたりました。
こうした事情も後押しして、
岡本太郎さんの代表作ともいえる
太陽の塔の内部再公開を
求める声が高まりました。
内部公開に寄せられる
大きな期待を受けて、
大阪府は、ついに
太陽の塔の内部再生事業に
着手することに。
寄付金を募り、
耐震強化やオブジェの再作成に加え、
プロジェクトマッピングなど、
当時はなかった新たな手法も
とり入れながら、工事は
着実に進められました。
そして、
2018年3月19日、
実に約半世紀ぶりの
太陽の塔の内部再公開が実現しました。
今回、
太陽の塔の再生プロジェクトに
かかった費用は、
総額で「18億円」にものぼるそう。
ちなみに、
大阪万博開催当時、
太陽の塔を作るために
要した費用が、約6億3千万円
と言われていることと比較すると、
時代が進み物価も変化しているとはいえ、
太陽の塔の再生プロジェクトには
相当額のコストがかけらていることが
見てとれます。
太陽の塔の入館料には、
年齢や属性に応じて
いくつかの価格設定が
設けられています。
個人の場合、
●大人:700円
●小中学生:300円
となっています。
なお、
太陽の塔は、
万博記念公園の
敷地内にあるため、上記とは別に、
万博記念公園自然文化園入園料が
●大人:250円
●小中学生:70円
かかります。
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一般団体の場合、割引が受けられます。
20人以上の場合は、
●大人:560円
●小中学生:250円
200人以上の場合は、
●大人:490円
●小中学生:210円
となります。
学校団体の場合は、
20人以上で、
●高校生:300円
●小中学生:180円
となり、
リーズナブルな入館料で
観覧することができます。
以下、一定の条件に該当する方は、
太陽の塔入館、
自然文化園の入園が無料となります。
●障がいがある方
●被爆者の方
●特定疾患及び小児慢性特定疾患がある方
●上記の介助者の方(被介助者1名につき1名)
利用に際しては、
本人確認のため、
窓口で以下の提示が必要です。
「身体障がい者手帳」
「療育手帳」
「精神障がい者保健福祉手帳」
「被爆者健康手帳」
「特定医療費(指定難病)受給者証」
「小児慢性特定疾患医療受給券」
更新申請中の場合は、
その証明書を提示することで、
適用対象となります。
なお、
ひとり親家庭世帯員の方も、
同様のサービスを
受けられる仕組みがあります。
遺族年金等公的年金、
若しくは、
児童扶養手当を現に受給されている
ひとり親家庭の方で、
都道府県知事等の発行した証明書を
提示すると、無料での入園、
太陽の塔の内部観覧が可能となります。
太陽の塔の一般公開で
内部を観覧するためには、
予約が必要です。
塔内のスペースは限られており、
1日に入館できる人数に上限があることから、
混雑緩和のために、
予約による時間制が導入されています。
太陽の塔の内部観覧は
「4か月先」まで申し込みができます。
太陽の塔の観覧時間は、
約30分の入れ替え制になっています。
1回の申込みにつき、
最大6名まで予約可能です。
但し、話題性もあいまって、
公開日の2018年3月19日時点では、
4カ月先までの予約は、
全て一杯という大盛況ぶり。
再公開直後の混雑が
少し落ち着いたタイミングを
見計らって、予約を試みるのも
よいかもしれません。
半世紀ぶりに再公開された
太陽の塔の内部。
大阪万博時代を知っている
年代の方にとっては、かつてを振り返り、
とてもなつかしい気持ちに
浸る瞬間があるのではないでしょうか?
実際に、太陽の塔の
内部公開を体感しての
口コミ評判を紹介します。
●当時よりいい部分もある、デジタル化されて。違い楽しむという部分ではいい。
●50年近く経っても古いと感じさせないデザインはさすがだと思う。
制作から半世紀が経過しても、
太陽の塔を見て、
圧倒的な迫力や異物感を
感じる人は少なくないと思います。
太陽の塔の内部再公開を契機に、
石原プロモーション提供による
劇場非公開の秘蔵フィルムも
公開されました。
なんでも、
人気俳優の故石原裕次郎さんは、
芸術家の故岡本太郎さんと
生前、親交が深かったのだとか。
対談形式で進む会話を通して、
岡本太郎さんが、
太陽の塔にこめた思いが
生々しい言葉で綴られています。
以下、
岡本太郎さんの語りを
動画から文字に起こしました。
—————————
博覧会を
特に、日本でやるときには、
間違えないような、
優等生の答案みたいな
博覧会ができる。
かっちりして、
うまくできるかも
しれないけれど、
それでは、
本当の祭りの
魅力はない。
なんでこんなものを作ったのか?
というような
無条件な無償の
行為をすることが
祭りの本質だと思う。
だからね、僕は、
特に、
日本人に一番欠けているものは
みんな几帳面だけれども
「無邪気さ」と
「べらぼうさ」っていうものが
ないから。
巨大なべらぼうなものを
無邪気なものを
作ってやると。
僕はいつも
日本の近代主義に腹が立っている。
学問も 道徳も 美学も
あらゆる基準が
欧米のモダニズムに
ペコペコ頭を下げている。
万博も進歩主義一辺倒。
冷たい機械の競走場に
なってきちゃうんじゃないか。
そんな感じがしたんで、
だからこそ、僕は
そのど真ん中に
ドカーンと全く
それとは正反対のものを
「あっ」と言うようなものを
ぶつけたわけですよ。
—————————
時代は巡り、
スマホやインターネットが
世界中に広がり、
昨今の急速な変化を
第四次産業革命と呼ぶ人もいる中、
もし、岡本太郎さんが
現代に生きていらしたなら、
どのような、率直な想いを
綴られたことだろうと、
思いを馳せずにはいられませんでした。
いろいろな想いがこめられて
再生された太陽の塔。
観覧の際にはいくつかの注意事項があります。
まず、
館内での撮影、飲食は禁止されています。
また、
安全上の観点から、
乳幼児(4歳未満)を抱いた状態での
階段の使用はできないルールとなっています。
太陽の塔生命の樹ゾーンは、
高さ30メートルまで、
6つのフロアをつなぐ
5つの階段を登りながら鑑賞するのですが、
この階段は、全部で145段あります。
帰りは、登りとは異なる
別の階段で降ります。
太陽の塔には、
エレベーターが設置されているので、
乳幼児をお連れの方、
歩行が難しい方、
体力や足腰に自信のない方などは、
エレベーターの利用ができます。
但し、
エレベーターの利用は、
予約枠(30分で3名の予約が可能)があり、
エレベーター利用の場合は、
1階・中層階・最上階の
フロアからの鑑賞となります。
予約時間の20分前までに
太陽の塔内受付窓口まで行くこと。
来館日当日、予約完了後に発券される「QRコード」を
印刷機で印刷するか、
帯電話等の画面に表示し、
自然文化園各ゲート有人窓口または、
太陽の塔受付窓口で提示することで入館できます。
予約手続きをした方の
ご本人確認のために、身分証明書の提示も
求められるので、運転免許証、保険証、
パスポート、マイナンバーカード等のご持参もお忘れなく。
刻々と移り変わる
時代の流れにあって、
今なお、ある種奇妙な斬新さや
迫力感を失わない、
不思議な存在感を放つ太陽の塔。
まるで、
過去と未来に同時に
タイムスリップしたかのような
景色に会いに、
万博公園へ出かけてみてはいかがでしょうか?
最期までお読みいただき、
ありがとうございました。
どうぞ他の記事もごゆるりと
お楽しみ下さい。
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