雲海テラスといえば、
北海道の星のリゾートトマムが
有名ですよね。

自然が織りなす
絶景の雲海が眼前に現れる
雲海スポットとして知られ、
毎年たくさんの観光客が訪れる
名所となっています。

そんな
雲海ブームの力をかりて、
亀岡でも雲海テラス設置に向けた
取り組みが始まりました。

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京都の雲海スポット亀岡は霧の名所

ところかわって京都に目を向けると、
亀岡には、
「丹波霧」として知られる
亀岡盆地があります。

亀岡盆地は、
霧がよく発生する土地として
地元では有名。

霧は空気中の水蒸気が冷えて凝結し、
小さな水滴となって漂う自然現象。

気象庁によると、濃霧は、
「水平方向に見通せる距離が1キロ未満の状態」
と定義されています。

亀岡霧は地場野菜の育て親

亀岡は、人々の生活圏でもあるため、
霧が出ると洗濯物が乾きにくい、
視界が悪くなるなどマイナスの影響もあります。

一方で、
丹波特有の自然現象としての
霧は、黒豆やクリ、小豆など、
丹波特産の生育を支えてきた一面も。

亀岡盆地で霧が出やすい気象条件。

それは、秋から冬にかけて
前日との寒暖差が大きく、
風が少ない朝。

夜に空気がぐんと冷え込み、
農作物も冷たい空気にさらされることにより、
クリなどに甘みとうまみが蓄積されるのだそう。

また、
霧の水分が葉に供給されることで
品質が良くなるようで、
霧の濃い年には、農作物も
美味しく収穫できるという言われもあるほど
なのだとか。

北海道は遠いけれども、
亀岡なら足がのばせる、
という方にとって、
亀岡の雲海テラスは、
京都観光と兼ねて楽しめる
関西の雲海スポットとなるかもしれません。

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亀岡の雲海テラス概要と計画は?文化祭も

具体的には、
以下のような内容が計画されています。

雲海テラスを設置

雲海を眺めるためのテラスを
市内の山に設置。

場所は、霧の眺望スポットとして
写真愛好家に人気がある
「竜ケ尾山の山頂付近」(曽我部町)に
2017年秋までに整備される予定。

眼下に広がる雲海を
ゆっくり眺めるための工夫が施されるそう。

雲海リアルタイムカメラ設置

リアルタイムで、霧の発生状況が
把握できるカメラを現地に取り付け、
市観光協会のホームページから
ライブカメラの様子を配信するそう。

亀岡霧の芸術祭

2017年夏にもイベントを開催し、
「かめおか霧の芸術祭」と、霧を銘打ちつつ
文化振興を兼ねたイベントが行われる予定。

芸術祭は、京都市内の芸術系大学や美術・工芸専攻を持つ
亀岡高(横町)、亀岡ゆかりの芸術家と連携して企画。

地域に根ざした文化・芸術を掘り起こし、
新たな創作活動の後押しにもつなげるという。

亀岡の雲海テラスで霧の趣を感じる

古来に比べると、近年は
霧の発生回数は減少傾向だそうですが、
京都の霧は、その風情やたたずまいの美しさから、
幾人もの俳人によって
歌の中に詠まれてきました。

●もとや霧晴れて京の町見ゆる
(正岡子規)

●鳥啼(な)くや狭霧(さぎり)うするゝ金閣寺
(日野草城)

●冬霧の京都の町や樂(らく)近し
(初代中村吉右衛門)

亀岡市では、

雲海に浮かぶように見える城として
「天空の城」の名で親しまれている
兵庫県朝来市の竹田城跡などを参考に、
丹波霧ピーアール方法を考え、
発信していく様子です。

比較的関西の都市からも
アクセスしやすく、日常生活圏に
位置する亀岡。

京都盆地は
宇治川、桂川、木津川の三つの川が流れ、
底冷えする気候で霧の多発する地形としての
性格をもっています。

大自然北海道に抱かれて、
星野リゾートというバックグラウンドを持っている
トマムの雲海テラスとは、
毛色も規模も異なる一方で、
地方ののどかな町亀岡が、霧をテーマに、
新たな魅力を発信できるか、
今後の展開に注目したいところです。

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references:
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20161119000040
http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20170410000072