エキスポシティの泳ぐカバ「ミニカバ」誘致の裏舞台とは?
海遊館が今年11月にオープンをめざして
エキスポランド跡地に建設を目指している新施設ニフレル。
展示する生き物の中でも、
特に力を入れてお迎えの準備をしてきた生き物がおり、
ニフレルの見どころになりそうです。
その生き物とは、
なんと、ミニカバ!
目次
それにしても何故ミニカバ?
まずは、こちらの動画をご覧下さい。
実はこの動画、
シンガポール動物園で撮影されたミニカバのダンス。
ミニカバは、このたび
どうしても展示したいという熱い想いで
はるか海のかなた、シンガポールの動物園から
ニフレルに迎えられることが決まったそうです。
実は、このミニカバ、
「オカピ」「ジャイアントパンダ」と並ぶ
世界三大珍獣のひとつで、
絶滅危惧種に指定されています。
大きさはカバの3分の1ほど、
体重は10分の1程度とあって、
そのかわいらしさが人気のヒミツだとか。
ニフレルがミニカバの展示にこだわる本当の理由とは?
しかしながら、ニフレルが
ミニカバの展示にこだわるのは
深い理由があるそうです。
そう、
ニフレルの運営主体は海遊館。
珍しさだけはでなく、
かわいさだけではなく、
海遊館職員という水のプロという
こだわりがあってのことだったそう。
国内外の動物園の展示方法も
「面白いけれども、水の中の様子が見えたら
面白い展示になるのだろうなぁ・・・」
という呟きが、小畑さんの新発想。
海遊館は長年の水族館運営で培った
水処理の技術を蓄積しているため、
この技術をニフレルで活用して、
生き物の魅力をきれいでクリアな水の中で見せる
という挑戦をしたいとお考えになったようです。
ニフレルの館長、小畑洋さんは
ニフレルのコンセプトに絡んで
こんなコメントを寄せていらっしゃいます。
「水族館だから水族に限るという理由があまりない。
大型の動物たちが展示されていたり
小さい哺乳類も鳥類もいたり・・・水族に限らない展示に行きついた。」
このミニカバの例にもみられるように、
ニフレルでは、
水族館と動物園と美術館のコラボによる新発想が、
見る側を驚かせてくれる仕掛けが
随所に隠されているようです。
ミニカバお迎えの裏部隊@シンガポール動物園にて
ちなみに、
ミニカバを迎えるにあたり、
海遊館の飼育職員さんと獣医さんは
実際にシンガポール動物園へ出向いて、
ミニカバの生態を学んだり、
現地での飼育ノウハウを研究したそうです。
出典:http://www.zoo.com.sg/exhibits-zones/pygmy-hippo.html#ad-image-0
シンガポール動物園は、
ミニカバの繁殖にも成功するなど
ミニカバに精通している上、
アジアの動物園ランキングで1位を
獲得するほどの実力を持つ動物園。
折がなく、手にふれることができる
世界でも珍しい動物園で
人気を集めています。
この動物園では、ミニカバが
”西アフリカの水中バレリーナ”
という表現で展示されており、
水槽を通してミニカバが泳ぐ姿を
真横から眺めることができます。
冒頭でもご紹介しましたが、水がとても綺麗で、
水中のカバの自由なダンスがホントに素敵です!
こんなにも豊かなミニカバの表情を間近に
見たことがある方は少ないのではないでしょうか?
シンガポール動物園からニフレルへ
やってくるのは、メスのミニカバ1頭。
人気のアイドルになるであろうミニカバのために、
「できるだけ透明度の高い水を作っていきたい」
と飼育員さんたち。
ちなみに、
日本にやってくるミニカバは
小ぶりの可愛い個体らしいですよ~
▼こちらは置物のミニカバですが、
大きさのイメージはこんな感じなんでしょうか?
出典:http://ameblo.jp/katayama817/entry-11492272674.html
ミニカバの性格は見かけによらず…
ところで、ミニカバ。
見た目とは裏腹に
気性が荒いそうです!
そのため、シンガポール動物園では、
施設から飛び出さないようにするための
電圧設備や、作業時には2人1組で行う
といったノウハウも適用されている様子。
これまで経験したことのない
未知の領域に挑むニフレルのスタッフさんたちの
様子が熱く、水族館×動物園という
日本でも稀なニフレルの挑戦に、一層期待が高まります!