今回は、京都の花の社寺仏閣の中でも、
隠れた名スポット、
「長岡天満宮」をテーマにご紹介します。
ぜひおさえておきたい
長岡天満宮のベストスポット
「キリシマツツジ」をはじめ、
桜、梅など四季の花々の見ごろや開花情報、
アクセス方法や駐車場、
長岡天満宮にほど近いランチの場所など、
知っておくと便利な情報を
以下のトピックでお届けします。
長岡天満宮(ながおかてんまんぐう)は、
京都府長岡京市に
鎮座する神社(天満宮)です。
旧社格は府社。
地元の方々からは
「天神さん」の愛称で親しまれており、
散歩を楽しんだり、
夏祭りが開催されるなど、
地元の行事にも使われる身近な存在。
そんな
長岡天満宮が位置する
長岡京市は、一時都が置かれた
場所だということをご存知ですか?
かつて
山城国乙訓郡長岡と呼ばれたこの地に、
桓武天皇が「長岡京」を
造営したのは延暦3年(784年)のこと。
長岡天満宮は、
そんな都の西南の外れに位置する
神社として、古来より
人々の間で親しまれてきました。
長岡天満宮には、
学問の神様として知られる
菅原道真公が祀られています。
学問成就のご利益を求めて
訪れる学生さんも多い中にあって、
四季折々の花々も楽しめる
憩の場としても、存在感を放つ
長岡天満宮。
その最大の魅力のひとつは、
「キリシマツツジ」です。
長岡天満宮には、
大人の背丈をはるかに超える
キリシマツツジの木々があります。
ちょうど、神社の手前に広がる
八条ヶ池の中堤から
境内へ続く参道の両側に、
一列に並んで咲き誇っており、
その樹齢は百数十年と言われる
古木のキリシマツツジたち。
日本の桜前線が北上し、
ソメイヨシノが咲き終わった頃、
八重桜が咲き始める時期を追うように、
キリシマツツジのつぼみが膨らみ始めます。
例年ですと、
長岡天満宮のキリシマツツジは、
およそ4月の下旬から5月にかけて、
ゴールデンウィーク前に満開を迎えます。
見ごろを迎えたキリシマツツジは、
本当に真っ赤な花の壁となります。
木全体が真紅に染まった
巨大な古木群は、
圧倒的な存在感と
自然美を生み出します。
キリシマツツジの見ごろは、
4月下旬頃。
ですが、
天候によっても開花状況は大きく変化します。
ことばにしがたいほどの
圧倒的な存在感を求めて、
多くの方々が
長岡天満宮を訪れるこの時期、
ツツジの開花時期を見極めることは
お花見を楽しむ上で、
とても大切なポイントのひとつ。
長岡天満宮では、
開花情報を公式サイトにて
発信しているので、
お出かけ前にチェックされるのが
おすすめです。
長岡京市では、例年、
キリシマツツジの咲く時期にあわせて、
「春の観光まつり」が開催されます。
2017年の開催時期は、
以下のとおり。
●日時:
2017年4月1日(土)~5月7日(日)
この時期、長岡天満宮では、
キリシマツツジと併せて
楽しめるお菓子の販売や、
お茶席が期間限定で登場します。
【献菓祭】
日時:4/22(土)・23(日)10:00~16:00
場所:長岡天満宮本殿前
内容:長岡京の銘菓販売
【お茶席(抹茶)】
日時:4/22(土)~5/5(金)10:00~15:00
場所:長岡天満宮社務所
料金:500円
【観光協会臨時案内所】
内容:特産品等の販売
【たけのこフェスタ】
日時:4/22(土)・23(日)10:00~15:00
開場:長岡天満宮
内容:朝堀りたけのこ直売、タケノコ弁当販売、長岡京音頭披露(4/22 13:00)
※両日とも売り切れ次第終了
※地方発送あり
実は、
時を同じくして、
長岡京市には見頃を迎える
お花見スポットが
もうひとつあります。
それは、乙訓寺。
乙訓寺には、
2000株のボタンの花があり、
4月下旬頃が見頃であるため、
はしごをする方も。
乙訓寺は、長岡天満宮と異なり、
入山料が必要ですが、
色とりどりの牡丹の花も
楽しみたいと思われる方は、
足をのばしてみてはいかがでしょうか。
桜というと、
はかない印象がありますが、
実は、キリシマツツジの見頃も
驚くほど短いのです。
つぼみが開いた後、
最も美しい状態で咲き続けるのは、
4、5日ほど。
1週間もすれば、
花びらが変色したり、
しおれたり、枯れ花になってしまいます。
しかも、
キリシマツツジは、
日当たりのよいところから
咲き始めます。
そして、
花の咲き具合も、
場所によって異なります。
長岡天満宮には、
キリシマツツジの巨木群が
2本あって、
普段は、キリシマツツジを守るために、
中央の道は閉鎖されているのですが、
ツツジが満開になるこの時期は、
3本の通路全てが開放されます。
キリシマツツジは、
太陽がよく当たる南側から咲き始め、
満開を迎えた後、
早く咲き始めたところから
しおれてきます。
一番の見ごろは、
南側のツツジ並木が八分咲きから
満開になった頃。
このタイミングだと、
木全体に占める枯れ花がなく、
そこそこツツジ並木の北側も楽しめます。
もう少し進むと、
ツツジ並木の南側には
ちらほら枯れ花が混じり始めます。
そして、
ツツジ並木の北側が、
枯れ花なしの美しい状態に
変化していきます。
このように、
長岡天満宮のツツジの開花状況は、
日当たりに応じて、
時差を伴って、見ごろを迎え、
日を追うごとに変化していきます。
日陰が多いツツジの並木の北側は
最後まで楽しめるのですが、
この頃には、南側のツツジ並木は
枯れ花が多くなります。
ツツジはツツジでも、
こまかなキリシマツツジは、
小ぶりで華麗。
群れて咲く様子は、
本当に華やかです。
池の水面に映る姿も映えますので、
ぜひカメラを手に散策されると、
よい思い出になるのではないでしょうか。
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長岡天満宮では、
拝観料を徴収しておらず、
自由に境内を散策できます。
キリシマツツジが満開の時期でも
拝観料等は無料となっています。
長岡天満宮の夜間ライトアップについては、
過去に夜桜のライトアップが
行われたことがありました。
しかし、
今年は明確なアナウンスは
されていないようです。
キリシマツツジについても、
いわゆるライトアップスケジュールの類は、
公式には発表されていないようです。
しかし、
夜中にまったく明かりがないかというと、
そうでもなく、実際に訪れたときには、
ちょうちんや、ぼんぼりのような
明かりがともされていたりしました。
夕方ほのかに薄暗い中でも
風情を感じることができて、
キリシマツツジの昼間とは違った
表情を楽しめたのもよかったです。
遠方の方はやむを得ないですが、、
キリシマツツジを見るなら、
太陽があがってきた早めの時間帯が
すいていておすすめです。
キリシマツツジが見ごろを迎える時期、
特に週末の日中は混み合います。
一方、
長岡天満宮は、朝早くから開放されており、
地元の方も、愛犬などを連れて散策するなど、
お散歩コースになっていたりします。
すがすがしい朝の空気の中、
混雑しない時間帯であれば、
落ち着いてキリシマツツジを
楽しむことができる上、
記念写真などもゆっくり撮影できるなど
メリットが大きいです。
長岡天満宮に来たついでに、
ランチも長岡天満宮周辺で
すませてしまおう、という方も
いらっしゃるかもしれません。
実は、
長岡京市は、どちらかというと
ベッドタウン的な位置づけで、
あまり外食できる有名店が
多くなかったりします。
目的にあわせて選んだ上で、
もし、せっかくのお出かけで
こだわりのランチを食べたいと思うなら、
思い切って京都市内まで出てしまう、
という方法もありかもしれません。
とりあえず、近場ですませたい場合の
おすすめのお店としては、
長岡天神駅近くに、
お食事処「なかじま」
が和食派にはリーズナブル。
洋食がお好みなら、
AKIRA[あきら」
イタリアンもあります。
また、
少しお値段がはっても大丈夫、
という場合は、
あえて錦水亭で、春に旬を味わえる
筍料理を注文して、贅沢してみるのもあり。
錦水亭は、八条が池にたたずむ
庵を個室として備えているので、
1万円以内でキリシマツツジを楽しみながら
懐石料理を味わうこともできます。
(あらかじめ予約をしておくと安心です。)
3千円ぐらいで、
おいしい筍料理が味わえる
竹茂という日本料理屋さんもあるので、
こちらも、確実性を狙うなら、
あらかじめ電話で確認し、
予約をしておくとよいでしょう。
ちなみに、
車で来られている方におすすめの
お土産スポットは、小倉山荘。
百人一種をテーマにした
美しい包装を施した
様々なあられやおせんべいを
販売しており、デパートにもテナント店舗がある
和風のこじゃれたお店です。
また、
コーヒー好きの方には、
これまた大阪梅田の阪急百貨店にも
進出している「Unir」(ウーニール)
というコーヒー専門店が、
カフェスペースを設けて、
ランチもサーブしているので、
訪れてみるとよいでしょう。
何種類ものコーヒーの飲み比べができるほか、
コーヒー豆の販売も行われています。
コーヒー豆だけなら、
長岡天満宮から徒歩でほど近い場所に
店舗があります。
ランチ目的なら、
より大きな店舗まで移動する必要がありますので、
車利用の方であれば、
無理なく移動できるかと思います(駐車場完備)。
長岡天満宮へ行く方法について、
公共交通機関(電車、バス)を利用する場合と、
マイカー(車)利用の場合に分けて
ご紹介します。
長岡天満宮へ行く際の
公共交通機関での最寄駅は、
以下のとおりです。
●阪急京都線「長岡天神駅」下車
西へ徒歩約10分
●JR京都線「長岡京駅」下車
西へ徒歩約20分
阪急長岡天神駅の方が、
長岡天満宮に近く、
特急も停車する駅で便利です。
何れの駅からも、
まっすぐ西に向かって歩くと、
長岡天満宮に着きます。
JR長岡京からは、やや歩きますが、
雨の日など歩くのが大変な場合は、
阪急バスを利用するとよいでしょう。
阪急バスは、殆どの路線が
JR長岡京・阪急長岡天神を経由して
長岡天満宮のそばを走りますが、
一部通らない路線もあります。
バス停の路線図をチェックした上で、
心もとない場合は、運転手さんに
ひとこと確認しておくと安心かと思います。
長岡天満宮の住所は以下のとおりです。
住所:〒617-0824 京都府長岡京市天神2-15-13
また、
長岡天満宮への最寄インターチェンジは、
●京都縦貫道「長岡京IC」
となります。
長岡京ICでおりてから、
約5分で到着します。
名神高速道路を利用される方で、
別料金を節約したいと思う場合は、
●名神高速道路「大山崎IC」
でおりてもOK。
長岡京ICでおりる場合に比べると
やや走行距離は長くなりますが、
それでも10分もあれば
到着する距離かと思いますので、
ご参考になさってください。
長岡天満宮には、駐車場があります。
駐車場は、
長岡天満宮の北西に位置しており、
大通りに面していないので、
一見わかりにくいかもしれません。
うっかり、大通りから入ると、
料亭の駐車場に着いてしまいます。
そのため、
★駐車場は奥まった場所にある、
★ぐるりと裏手からまわりこむ必要がある、
★途中鳥居がある、
など、いくつかのポイントを
おさえておくと間違えにくいでしょう。
長岡天満宮の駐車場は、2か所あります。
・第1駐車場
・第2駐車場
ひとつは、
キリシマツツジや八条池に
ほど近い平地にあります。
そして、もうひとつは、
本殿のそばに位置しており、
木々に囲まれたやや狭い上り坂を、
登り切った左手にあります。
最初40分は無料。
以降30分毎に100円
30分毎に100円
1日の最大料金は600円
長岡天満宮の拝観時間は、
以下のとおりです。
拝観時間:9:00~18:00
拝観料:無料
住所:〒617-0824 京都府長岡京市天神2-15-13
TEL :075-951-1025
八条が池の上には橋がかかっていて、
日中散策したりすることもできますが、
この水上の橋も、夕刻になると
施錠されて入れなくなりますので、
拝観時間を意識しつつ
楽しんでおくとよいでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
どうぞ他の記事も
ごゆるりとお楽しみ下さいませ。
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