京都の実相院は、
黒光りする床板に、
瓜二つの景色が鏡のように
写り込む美しさで知られています。
五感が震える景色。
「床もみじ」と呼ばれる
実相院の名景色を
堪能する方法を
今回はテーマに取り上げ、
以下のトピックでご紹介します。
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京都の実相院は、
鎌倉時代に創建された門跡寺院です。
当初は紫野にあったようですが、
その後、小川通に移転。
さらに、
その後岩倉に移ったという
背景があります。
皇室とご縁が深い門跡寺院で、
岩倉具視ゆかりのお寺でもある実相院。
壮麗な本堂は見ごたえたっぷりです。
また、
車寄せや四脚門など、
細部まで作り込まれた
見事な造形美を伴う
美しい建築物が揃っています。
これらは、享保年間に
大宮御所の宮殿の
一部を下賜されたものなのだとか。
建築物だけではありません。
実相院には、
山水庭園と
石庭の2つの庭園があります。
庭園もさることながら、
実相院で人気の高い風景といえば、
「床みどり」。
新緑の季節に実相院で出会える
床みどりは、近年
紅葉の時期に庭カエデの木々が写り込む
「床もみじ」と並ぶ人気の風景に
なりつつあります。
深いつややかさとともに、
鏡面のように磨き込まれた
漆黒の床板。
そこに、四季折々の
鮮やかな新緑が写り込み、
自然の木々の色と床板に投影された色が
まるで一対の芸術作品のように、
映し出されます。
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床みどりに出会えるのは、
春から夏にかけての時期。
木々が芽吹き、まだ若い緑色の頃から、
青々と燃える力強い緑に染まる時期にかけて、
楽しむことができます。
床もみじが美しく見えるのは、
晴れた青空の日であるのとは対照的に、
床みどりをより美しく鑑賞できるのは、
曇りや雨の日など、
やや天気がすぐれない日。
強い日差しが翳り、
ほんのりやわらかな光の中で、
最もつややかに床が
景色を映し出してくれるのだそう。
特におすすめなのは、
梅雨時期の実相院。
自然豊かな庭の水は美しく、
モリアオガエルが生息しており、
ラッキーなら、庭に響く
モリアオガエルの鳴き声に
出会えるかもしれないのだとか。
まるで別世界に
入り込んだかのような、
切り取られた自然美の美しさ。
実相院の床みどりの前に
静かに座り、ことばにし難い
風景を五感で体感することは、
ほかならぬ癒しを
もたらしてくれるのではないでしょうか。
床みどりが、
息を呑むほどの美しい風景を映し出すのには、
理由があります。
実相院の床は、
毎朝10分ほどもかけて、丁寧に
から拭きが行われた上で、
さらに時折、米ぬかを入れた布袋で
拭きあげているのだそう。
実相院を訪れる人が
普段接する機会がない
こうした地道な作業に支えられて、
実相院の床みどりは守られているようです。
実際に、
床もみじ(緑床)を見るために、実相院へ出かけた方々の口コミを
いくつかピックアップしてみました。
●岩倉駅から徒歩20分(遠い。。。)岩倉実相院 有名な床もみじは撮影禁止でしたが鏡のように磨かれた床によって屋内に入り込んでくる青紅葉の美しさは思わず時間を忘れてずっと眺めていたくなるものでした 庭園も綺麗です
●実相院へ。床もみじは写真NGということでパンフレットの写真で… エメラルドの床とても綺麗でした✨
●実相院はもみじに彩られた庭園が有名ですね。床もみじってやつ。板の間に夏は深緑、秋は紅葉が映えるアノ風景。
だけど撮影禁止なんです。
えーっ、禁止なの〜⁈写させてよ〜。これ記憶だけ⁈私の頭の中に消しゴムあるんですよぉ〜。だから許してぇ〜ってくらい綺麗でした。
個々にも記載されているとおり、
実相院の床もみじは「撮影禁止」となっています。
今や手軽に写真が撮れる時代、
ぜひ写真に撮って残しておきたい、
と思う方々も多いかと思います。
一方で、
逆に写真としてあまり出回りにくいがゆえに、
本物をぜひ見たいと訪れる人もあとを絶たない、
という事情もあるようです。
すなわち、
写真に安易に撮られないがゆえに、その
存在価値が陳腐化せず、
魅力や希少性を維持し、
時に増していると言えるのではないかと
思いました。
床みどりを見ることができる時期の
実相院の拝観時間や
見学所要時間は、以下のとおりとなっています。
●交通案内:
京都駅より地下鉄烏丸線「国際会館」終点下車京都バス「岩倉実相院」下車門前
●駐車場情報:
観光バス・要予約駐車場無料
※秋季マイカー不可
●拝観・開館時間:
9:00~17:00
●見学所要時間:
約30分
なお、実相院では、
車椅子による見学が不可となっているようです。
車椅子はもちろん、
ベビーカーの類も難しいかと思いますので、
乳児さん連れの方は抱っこ紐にするなど、
工夫をされつつ、ご注意下さいませ。
最期までお読みいただき、ありがとございました。
どうぞ他の記事もごゆるりとお愉しみ下さいませ。
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