エキスポシティの成績目標をご存知でしょうか?
年間来場者は「1700万人」。
年間売上高は「600億円」。
実はこの数値、たいした数字なのです。
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USJ超、トップクラスの目標設定とは?
来場者数の目標は、
業態は違うものの、集客面での好調が続く
USJの2014年度の入場者数「1270万人」を上回る数値。
また、
売上の年間目標についても、
関西大学の宮本勝浩名誉教授(理論経済学)が
「全国的にも非常に大きい部類」で、
その経済波及効果は
「全国の同様の施設と比べても、トップクラス」
と指摘するほど。
エキスポシティを手掛ける三井不動産は、
エキスポシティの他にも各地にて
ららぽーとブランドを展開していますが、
特に2015年はららぽーと富士見をはじめとした
大型複合商業施設オープンラッシュの年でした。
実は、
エキスポシティが掲げるこの売り上げ目標の金額は、
これららららぽーとブランドの中でも最高レベル。
達成することが決して容易ではない、高い目標なのです。
モールの生き残り競争、1年で1割が脱落!?
そうした事情を背景に、グランドオープンを迎え、
一見華やかに見えるエキスポシティの
裏舞台では、既に熾烈なサバイバルビジネスが
スタートしています。
モールでは、事業主と入居テナントが
「6年」契約を結んでいるとのこと。
そのため、
テナント店舗にとっては、目下この6年間が
生き残りをかけたレースの期間となります。
ちなみに、
モール業界は1年間で1割程度が「撤退・入れ替わり」が
あると言われるほど厳しい現実があります。
具体的な数値で稼ぎを出せない店舗には
容赦なく退去勧告が出されるのだとか。
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熾烈なサバイバルは施設の魅力アップのための戦略
実際に、開業から6年目を迎える
ららぽーと新三郷(埼玉県)では、
実にテナントの約37% 66店舗が入れ替わり、
ららぽーと磐田(静岡県)でも約27% 49店舗が刷新されました。
モールで提供されるサービスに
斬新さや目新しさや、魅力がなければ
商業施設全体の地盤沈下を招きかねません。
そのため、
新規出店や改装といった形で、店を入れ替え、
勝者がモールを支配し、商業施設全体の活性化を図るという
ビジネスの仕組みがとり入れられているのです。
エキスポシティに関して、
とりわけ、興味深いポイントは、
競合テナントがあえて近接配置されているという点。
例えば、
ファストファッションに分類される
ユニクロとZARAが、同じフロアの
同じ並びに配置され、まさに
ガチンコ勝負の様相を呈しています。
店舗側にとっては、競合他社に対する
緊張感を招くこうした配置も、
実は、お買い物をする側の目線で見ると、
移動の手間が少なく、商品を比較しやすい
というメリットがあったりします。
関西初進出の48店舗を含む
新業態、体験型店舗がしのぎを削るエキスポシティは、
グランドオープン後も
フラッグシップモールとして走り続けることができるのか、
今後その真価がさらに問われることになりそうです。
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