前回の記事では、
大阪都市部に残された最期の
開発地帯とも言われる
「うめきた2期」の一角に
石原氏の作品が期間限定で登場することを
お知らせしました。
今回は、
石原和幸氏のプロフィールや、
これまでのガーデン作品を
まとめてご紹介します。
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石原和幸氏は、
長崎県出身の庭園デザイナー。
1958年長崎生まれ。58歳。
22歳で生け花の本流「池坊」に入門。
以来、花と緑に魅了され、
ランドスケープアーティストとして、
様々な庭造りに関わってこられました。
里山などのモチーフを素材に、
緑を自在に操って、
独自の世界観を表現する石原氏の作品は、
世界的にも高い評価を受けています。
特に、
苔をうまくデザインに融合させ、
繊細にバランスさせた庭は、
国際ガーデニングショーの最高峰
「英国チェルシーフラワーショー」
で高く評価されました。
石原氏は、その庭造りの腕前について、
エリザベス女王から、
「緑の魔術師」と評されたことも。
そんな石原氏は、
ついに2016年に、国際的な権威のある
ガーデンショー『チェルシーフラワーショー』で
最高峰の「プレジデント賞」を受賞するという
快挙を果たしました。
チェルシーフラワーショーは、
イギリス、エリザベス女王が総裁を務める、
王立園芸協会主催のガーデンショー。
150年以上の歴史と権威のある
国際ガーデンショーの最高峰です。
毎年5月に5日間に
ロンドンのチェルシーで開催され、
世界的に最も有名なこのガーデンショーには、
有名な園芸家が多数登場し、
イギリスでは国民的な人気を集める
ガーデンショーとして知られています。
なんでも、
毎年15万人もの入場者で盛り上がり、
チケットもワールドカップ並みに
入手困難な状態になるのだとか。
さて、
そんなチェルシーフラワーショーですが、
2016年は5月24日~28日にかけて
開催されました。
今回は、エリザベス女王に加え、
初めてウィリアム王子とケイト妃も
訪れたのだそう。
石原氏の2016年の出品作品は、
新たな試みである「ガレージガーデン」。
庭とガレージを融合させるという
コンセプトで、
10日間かけて作り上げられたようです。
出典:http://aucubagarden.com/2016/05/15/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC2016%E3%80%80%E6%96%BD%E5%B7%A5%E9%96%8B%E5%A7%8B%EF%BC%81/
車庫とベランダを、松や紅葉などで彩り、
日本の季節の移り変わりを表現した作品で
ショーに挑みました。
出典:http://aucubagarden.com/2016/05/15/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC2016%E3%80%80%E6%96%BD%E5%B7%A5%E9%96%8B%E5%A7%8B%EF%BC%81/
ちなみに、
作品作りにあたっての石原氏
ご本人の意気込みコメントは↓こちら。
日本の庭園文化の素晴らしさを世界に伝えられるよう5連覇目指して頑張ります!
実は、
石原氏が凄いのは、2016年のみならず、
世界トップレベルの作品が揃う中で、
2004年に初出品して以降、
2016年11度目の出場を果たし続けた上、
数々の賞も受賞し、
特に、2012 年から2015年には4年連続で
【ア-ティザンガーデン部門】で
ゴールドメダルを受賞してきた点だったりします。
そして、
2016年の作品『ガレージガーデン』では、
11年目にして、ついに初の最高賞
「プレジデント賞」に輝きました。
出典:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000017694.html
石原氏は、ガレージを、
ただ車を置くだけの場所ではなく、
「男の夢が詰まった庭」と定義。
また、今回、九州地方がご出身の
石原氏は「ガレージガーデン」の一角に、
愛と平和のメッセージを込めた
“Wish upon a star”オブジェを設置。
訪れた人々から、
国境を越えて、熊本地震で被災した
熊本県・大分県の復興への祈りに対する
共感もいただいたそうです。
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さて、
ここで連続受賞を果たした
チェルシーフラワーショー作品の数々を
振り返ってみましょう。
ゴールドメダル、プレジデント賞のダブル受賞
出典:http://www.houzz.jp/photos/56050642
出典:http://www.jyutaro.co.jp/blog/?m=20150601
出典:http://www.houzz.jp/photos/38362980
出典:http://www.houzz.jp/photos/38362788
出典:http://www.houzz.jp/photos/38362783
石原氏の作品は、
東京ウェスティンホテルや、
羽田空港でも目にすることができます。
出典:http://www.gs816.jp/lp/ishihara/
これら普段、大規模な庭園など
大型案件ばかり手掛けていると
思われがちな石原和幸氏。
実は、
こんな小さなブーケ作りが
基本なんだそう。
わずか数分程度の早業で、
美しいブーケを完成
させてしまう技は見事です。
実は、
ご紹介した動画は、石原和幸氏の4回目の
チェルシー・ゴールドメダル祝勝会の一場面。
ブーケをその場で作るという
プレゼントがあり、当選した花セラピストに
ブーケが贈られました。
いかがだったでしょうか?
どれだけ都会や街中が便利でも、
ビル群の中にオアシスのように佇む
緑に、私たちは癒されたりするものです。
石原氏が手掛けた
美しい緑の作品に直接触れる機会があれば
ぜひ堪能あれ!
美しい日本の庭園文化の
再発見につながるかもしれません。
最期までお読みいただき、ありがとうございました。
どうぞ他の記事もごゆるりとお愉しみ下さい。
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